ワラーチで1,500kmくらい走ったら、
穴があいちゃったよ…
やっと足の形に馴染んできたのに
もう履けないなんてショック…
ワラーチは、一般的なランニングシューズに比べて寿命が長いといわれます。一般的なランニングシューズの買い替え目安が500〜700kmに対して、ワラーチは1,000kmくらい走っても大丈夫です。
そして、ワラーチはだんだん自分の足に馴染んできます。ゴム板がカーブを描くよう湾曲してオンリーワンの一足になるのです。育てる楽しさもあって、ワラーチにどハマりする人がいるのは納得。
しかし、ワラーチが足に馴染んでくるころにはゴム板もそろそろ限界が近くなっています。擦り減って穴があくか、部分的に薄っぺらになっていることでしょう。
このまま役目を終えるワラーチがほとんどだと思いますが、足にしっくりくる1番いい状態でまだまだ走りたい!
そこで、擦り減って穴があく寸前のワラーチを補修(リペア)して実際に走ってもみました。補修方法と走った感想をまとめたので参考になさってくださいね。もちろん、マンサンダルも同様です。
擦り減って穴があく寸前のワラーチ(マンサンダル)を補修する方法
擦り減って穴があく寸前のワラーチは、靴の補修剤「シューグー」を使って補修します。シューグーは、ワラーチのヒモが擦り切れないよう補強するときにも使えます。
シューグーとは?
「シューグー」は、40年以上愛用され続けている靴の補修剤。チューブに入った補修剤をグニュっと押し出して、補修したい箇所に付属のヘラで盛り付けます。およそ12〜24時間で硬化し、乾くと合成ゴムになります。
擦り減った靴のかかと補修やソール剥がれ修理はもちろんですが、接着力の強さからさまざまな素材(木・金属・皮革・コンクリートなど)にも使えます。
補修の手順
それでは、写真付きで解説していきます。
シューグーのパッケージを開けると、
- シューグー
- やすり
- 木のヘラ
の3つが入っています。
やすりは、シューグーを塗布したい箇所の表面を荒らすのに使います。そうすることで、接着力がアップします。
木のヘラは、シューグーを伸ばしたり形を整えたりするのに使用します。作業する前に水に浸しておくと、シューグーがくっついて作業しにくくなるのを防止できますよ。
今回、補修するワラーチがこれ。筆者が実際に履いたものです。1,500kmくらい走ったので穴があく寸前。見てわかる様に、筆者の足の形に沿って湾曲しています。
裏側の擦り減り具合を見ると走りのクセも見えてきます。筆者の場合、両足の小指と薬指の付け根あたりがもっとも擦り減ってすり鉢状になっています。特に右足は、穴があく寸前。
補修したい箇所に、シューグーをグニュっと出して塗布していきます。すり鉢状に擦り減った箇所の他にも溝がなくなっている箇所に塗布していきます。
1箇所ずつやりながら量を調整していきましょう。
1回目を塗布して木のヘラで表面を整えたところ。乾燥すると薄くなるので最初はざっくりでOK。
数時間たって表面が乾いたところ。写真では分かりにくいですが、すり鉢状の凹みが残っているので追加でシューグーを塗布します。
2度塗りを終えたところ。乾燥してまだ凹みが気になるようでしたら、同じ作業を繰り返します。
24時間後の状態。完全に乾燥しています。表面に塗り痕が残っていますが、走っているうちに削れてくるので問題ないです。
補修したワラーチで走ってみた
実際に補修したワラーチで走ってみました。気にした点は3つ。
- 塗り痕のデコボコ
- 塗った部分のグリップ力
- 補修する前との比較
塗り痕のデコボコ
まったく気になりませんでした。
塗った部分のグリップ力
シューグーを塗った箇所は、ツルンとした指触りではなくググッと引っかかる感じがします。グリップ力に期待しましたが、乾いたアスファルトの上では特に感じませんでした。濡れた路面や岩場では実感できるかもです。
補修する前との比較
補修する前は、明らかにゴム板の薄さを感じていました。部分的に裸足で走っているような感覚さえも。補修後は、それが全くなくなりました。快適そのものです。
まとめ
10kmほど走りましたが、シューグーを塗った箇所のツヤはなくなりました。つまり、全体的に擦れてゴム板の地の部分と見た目の差はなくなりました。合わせて、塗り痕のデコボコも目立たなくなりました。
強度的には問題なさそうなので、ここからどれだけ走れるのかは検証をしていきたいと思います。
せっかく自分の足に合わせて育てたワラーチですからね。大切に履いていきたい人はぜひ試して、1日でも長く愛用してくださいね。