ワラーチ作ってみたい!
手先が不器用だけどできるかなぁ…
この記事では、ワラーチを作ってみたい! と思っている人に向けて作り方を紹介いたします。そもそもワラーチってなに? という人は、こちらの記事を先に読んでいただくといいでしょう。
不器用な人でも大丈夫。写真付きでわかりやすく解説しますので、安心してくださいね。その前に、他にどんな作り方があるのかについてもご紹介します。合わせてお楽しみくださいね。
ワラーチの作り方(時系列順に4つ紹介)
ワラーチは、アウトドアカルチャーの先駆者:木村東吉さんが紹介されていらい、進化し続けています。これまでに大きなムーブメントが4回あったように思います。
古いものから順に紹介しますが、新しいものじゃないとダメということでもありません。仕上がりのみた目も違いますし紐の結び方もあくまで1例です。お好みの作り方でチャレンジしてください!
1. ビブラムシート×真田紐(木村東吉式ワラーチ)
日本でワラーチの火付け役になった、木村東吉さんのワラーチ。真田紐を使うのが特徴です。
2. ビブラムシート×パラコード×PPテープ
真田紐の代わりにPPテープを使ったワラーチ。鼻緒部分にパラコードで輪っかを作りPPテープと連結させるのが特徴。パラコードは、両端をライターで炙って繋げてもOK。
3. ビブラムシート×パラコード
パラコードで作るワラーチ。動画の紐は違いますが、結び方は当サイトが推奨する作り方に近いので紹介します。
4. ビブラムシート×パラコード(マンサンダル)
最近、目にするのがマンサンダル。開発者:坂田満さん(通称:まんさん)の名前に由来します。基本はワラーチですが、紐の縛り方に特徴があります。
足をゴム板に固定するのではなく、ゆるくふわりと巻くようにする。すると、足が地面から離れるとゴム板も足から離れて裸足に極めて近い状態になります。
「旅とラン」で関連記事も書いておりますので、よろしければそちらもどうぞ。
ワラーチの作り方(旅とラン式)
それでは、当サイトがオススメする作り方についてご紹介いたします。テーマはズバリ「シンプル」。足型はゴム板に直で書く。紐はパラコードのみ。ゴム板にインソールを貼ったりせず、そのまま履くスタイルです。
必要な材料と工具
材料と工具はこんな感じ。材料は、Amazonや東急ハンズで。工具は、ダイソーで1式揃います。全部、購入しても3,000円くらいになる感じです。
- 材料
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- ビブラムシート(7mm厚:8338/10mm厚:8327)
- パラコード(4mm径:7芯×3メートル)
- コードストッパー
- 工具
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- 白ペンもしくはチャコペン
- ハサミもしくはカッター
- ハンマー
- 穴あけポンチ(4mm径)
- カッティングマット
- ライター
- マイナスドライバー
ワラーチキットが購入できるショップもありますので、そちらのリンクも貼っておきますね。
手順
ゴム板に足を乗せて、白ペンもしくはチャコペンで足型に沿って線を引きましょう。指の形やくるぶしのでっぱりは無視して結構です。左右それぞれやるといいです。
足型に沿ってゴム板をカットしましょう。厚みがあるため、切りにくいかもしれません。もし、切り口のガタガタが気になるようでしたらヤスリをかけるとキレイになります。
クッションフロアや絨毯の上だと、ハンマーでポンチを叩いても衝撃を吸収して穴があきません。硬い床やテーブルの上で作業しましょう。作業のポイントは…
- 床やテーブルの上に、カッティングマットを置く
- カッティングマットの上にゴム板を置く
- 穴を空ける位置にポンチの刃を下にして垂直に立てる
- ポンチの頭をハンマーで叩いて穴をあける
になります。
穴をあける位置は…
- 親指と人差し指の付け根
- ①の穴から上におよそ10mm離れた位置
- 足の内側、くぼんだところからおよそ5mm内に入った位置
- 足の外側、くるぶしの手前あたりからおよそ5mm内に入った位置
になります。
3メートルあるパラコードを半分に切って、1.5メートルの紐2本にします。両端をそのままにしておくとほどけやすいので、ライターで炙って固定しましょう。
穴の大きさと紐の太さが一緒なので、普通に通すのは至難の業。そこで、マイナスドライバーか丈夫な細い棒を使って押し込みましょう。写真のように穴の上に紐を置いてグッと押してやると簡単です。
まずは、指の付け根の部分から紐を通していきます。
指の付け根から紐を裏側に貫通させたら、上の穴に紐を通して表側に貫通させます。
※ 写真は、ビブラムシートの10mm厚:8327を使用しております。
写真のように紐を通したら、表側に飛び出した紐の長さが揃うよう調整しましょう。
貫通した紐を、左右の穴に通していきます。写真のように、足の付け根にある紐は内側の穴へ。足の付け根の上にある紐は外側の穴に通しましょう。
※ 写真は、まだ裏側に貫通させておりません。押し込んだままの状態です。
ここからは、実際に足を置いて作業します。締め付け具合を確かめながら紐を結びましょう。まずは内側から。
紐を裏側に貫通させたら足とゴム板が固定するよう軽く引っ張ります。キツ過ぎると紐が当たってケガをしやすいのでほどほどに。
裏側に貫通させた紐は、写真のように足とゴム板を固定している紐の後ろ側へ通します。
続いて外側。やることは内側でやったことと一緒。
紐を裏側に貫通させて写真のように足とゴム板を固定している紐の後ろ側に通します。
内側と外側から紐を通したら、かかとの上あたりで1重結びします。
紐が動いてずれないようにするため、内側と外側で結びます。まずは内側。紐の先端を足とゴム板を固定している紐の後ろに通します。
写真のように、足とゴム板を固定している紐の上で輪っかを作ります。
輪っかを作った状態で紐の先端を、写真右側の2本の紐の下からクルンと通します。そして先ほど作った輪っかの手前に通して、そのまま引っ張ります。
これで内側の結びができました。
続いて外側。内側と同様に、紐の先端を足とゴム板を固定している紐の後ろに通します。
写真のように、足とゴム板を固定している紐の上で輪っかを作ります。
輪っかを作った状態で紐の先端を、写真左側の2本の紐の下からクルンと通します。そして先ほど作った輪っかの手前に通して、そのまま引っ張ります。
外側の結びもできました。
内側と外側の紐をコードストッパーに通して固定しましょう。これにより、紐の締め付け調整が簡単にできるようになります。
※ 写真は、紐を適当な長さでカットしてあります。
2本の紐をまとめておくと収まりがいいです。結んでもいいですが、コードストッパーとセットになっていた先端の留め具を装着します。これで、右足が完成しました。
左足も同様の手順で完成させましょう!
できあがったワラーチの裏側を見てみましょう。紐が剥き出しの状態です。このままでは擦り切れてしまう可能性があるので補強しておきましょう。
やり方は2つ。ダクトテープを使う方法とシューグーを使う方法があります。
詳しく解説したページもありますので、興味がある人はそちらものぞいてくださいね。
まとめ
シンプルを追求した、当サイト推奨のワラーチの作り方。いかがでしたでしょうか? 6足目にして満足いく仕上がりだと自信を持っておりますので、参考にしていただけますと嬉しいです。
初心者でも2時間あれば完成しますので、ぜひチャレンジしてくださいね!