ワラーチによく似た、
マンサンダルってものがあるらしい
マンサンダルもDIYできるんだ!
ワラーチは、サンダルのような見た目をしたランニングシューズ。市販もされていますが、自分で作ることもできる手軽さが魅力です。ワラーチを知らない人は、こちらの記事もご覧ください。
そんなワラーチの中で最近、話題になっているのが「マンサンダル」というもの。開発者:坂田満さん(通称:まんさん)の名前に由来しますが、ワラーチよりも裸足感覚が味わえると評判です。
「旅とラン」でも、話題に乗っかってみようと思いマンサンダルを作ってみました。作り方の手順を初心者にも分かりやすく解説いたしますので、ぜひ参考になさってくださいね!
ワラーチとマンサンダルのちがい
ワラーチもマンサンダルも、カテゴリー的には同じ部類です。ゴム板に紐を通しただけのシンプルな作りで、極薄ソールのランニングシューズになります。
マンサンダルは「履く」ものではなく「まとう」もの
じゃあ、ワラーチとマンサンダルのちがいって? と気になるところですが「マンサンダルは『履く』ものではなく『まとう』ものである」と定義されている点がちがいになります。
具体的には、あたかも裸足で走っているような感覚を大切にするということ。ワラーチを超える裸足感覚を体験できるのが、マンサンダルです。
走れるようになるには、ワラーチ以上に慣れが必要
マンサンダルは、まとうものであるが故に走れるようになるにはワラーチ以上に慣れが必要です。
ワラーチを履いて走ると、一般的なランニングシューズを履いて走るときとはちがう着地フォームに矯正されます。かかと着地から足裏全体、もしくは足先で着地するようになります。
これにより、これまであまり使えていなかった筋肉に負荷がかかるためふくらはぎや膝に違和感を覚える人もいます。走れるようになるには、慣れが必要になります。
加えてマンサンダルは足を固定しない構造のため、走って足が地面から離れた状態のときはソールと足の裏に隙間ができます。足にマンサンダルがぶら下がっている状態、とも言えます。
足にしっかり固定されていないため、着地するときもゴム板(ソール)が左右にずれたりもします。つまりマンサンダルは、ワラーチ以上に慣れる必要があるということです。
他にも、ワラーチよりもマンサンダルの方がケガをしにくいのかなと思えるのも、ちがいと言えるでしょう。
ワラーチは、足が濡れた状態で走るとケガをしやすい
人によっては、そんなことないと思われるかもしれません。あくまで、個人的な感想になってしまいますが、ワラーチを履いて雨の日や汗をかいて走ると、紐と足が擦れて皮膚がめくれたり血豆ができたりします。
足が濡れた状態で紐があたって擦れるため、炎症が起きてケガをするのですが紐を締めすぎているのも原因です。紐をゆるめることで解決する可能性は高いのですが、ずっと悩みでした。
その点、マンサンダルは紐の結び方に特徴があります。ゆるくふんわりと紐を結ぶので、擦れてケガをするリスクは大きく減ります。実際、履いている人からも同様の話しは聞きますので期待できます。
マンサンダルの作り方
マンサンダルを作る上で、いくつか決まりごとがあります。
ソール部分のゴム板は、ビブラム社製の8338もしくは8365を。紐は、適度なコシがあるATWOOD社製のパラコードを使用します。
紐は、足を固定するように縛りつけるのではなく、ゆるくふんわり巻くようにします。コシのあるパラコードを使うことで、りんと立ちます。この「ゆる」「ふわ」「りん」を意識して作ります。
必要な材料
必要な工具
- 白ペンもしくはチャコペン
- ハサミ
- ハンマー
- 穴あけポンチ(4mm径)
- カッティングマット
- ライター
- マイナスドライバー
手順
こちらの動画を参考にして作っていきます。当ブログでは、右足の作り方のみ解説いたします。左足を作る場合は、紐を通す穴など反対にしてください。
ゴム板に足を乗せて、白ペンもしくはチャコペンで足型に沿って線を引きましょう。指の形やくるぶしのでっぱりは無視して結構です。左右それぞれやるといいです。
足型に沿ってゴム板をカットしましょう。切り口のガタガタが気になるようでしたら、ヤスリをかけるとキレイになります。
カッティングマットの上にゴム板を置き、ポンチの頭をハンマーで叩いて穴をあけます。
穴をあける位置は…
- 親指と人差し指の付け根
- ①の穴から上におよそ10mm離れた位置
- 足の内側、くぼんだところからおよそ5mm内に入った位置
- 足の外側、くるぶしの手前あたりからおよそ5mm内に入った位置
です。
パラコードは、1.5メートルの長さで2本用意します。切った両端をそのままにしておくとほどけやすいので、ライターで炙って固定しましょう。
穴の大きさと紐の太さが一緒なので、普通に通すのは至難の業。そこで、マイナスドライバーか丈夫な細い棒を使って押し込みましょう。写真のように穴の上に紐を置いてグッと押してやると簡単です。
まずは、指の付け根の部分から紐を通していきます。
指の付け根から紐を裏側に貫通させたら、上の穴に紐を通して表側に貫通させます。
2つの穴に紐が通ったら、写真のように下側の紐は短め(約20cm)にしましょう。
上の紐(長いほう)を足首に巻くようにします。このとき紐は引っ張らず、外側からぐるんとふんわり巻くようにします。。
足首をぐるんと巻いたら、紐の先端をゴム板にあけた穴に通します。
穴に通した紐の先端を、写真のように足とゴム板を固定している紐の下に通します。
紐の先端を、写真のように足首の周りの紐の下にも通します。
紐の先端を、写真のように足首の周りの紐に巻きつけていきます。クルンクルンクルンとゆるく3回、外側から内側に向かって巻きます。
3回巻いたら、こんな感じになります。次に、紐の先端を穴に通していきます。
今度は、ゴム板の底から紐を通します。
赤丸のように、足とゴム板を固定している紐の後ろから通します。
紐の先端を、写真のように2本の紐の下をくぐらせたら長い紐の結びはOKです。続いて、短い紐を結んでいきましょう。
短い紐を、赤丸のように2本の紐の下をくぐらせます。
長い紐と短い紐の2本の紐を使って結んでいきます。
まず、赤丸のように下から紐をくぐらせます。次に矢印が差している輪っかに2本の紐を通して、結び目を作ります。
2本の紐を引っ張れば完成です。
できあがったマンサンダルの裏側を見てみましょう。写真は今回作ったものとは別ですが、紐が剥き出しの状態です。このままでは擦り切れてしまう可能性があるので補強しておきましょう。
やり方は2つ。ダクトテープを使う方法とシューグーを使う方法があります。
詳しく解説したページもありますので、興味がある人はそちらものぞいてくださいね。
紐を編んでアレンジしてみました
親指と人差し指の間から出ている2本のパラコードを編んでアレンジしてみました。ちなみにこれは「スネークノット」という編み方。
編み込みの部分だけでトータル80cmくらいのパラコードを使っているので、やや重くなります。マンサンダルの定義からは外れてしまうかもですが、個性的にはなりますね。
実際に履いて走ってみた感想
ゆるくふんわり紐を結んでいるので走りにくいのかなと思っていましたが、そんなことはありませんでした。脱げることはもちろんなく、慣れればスピードも出せそうです。
ただ、はじめて履く人にとっては慣れは必要だと思います。ソールが薄いのでいきなりガンガン走るとケガをします。はじめは、マンサンダルを履いて歩くことからはじめるといいです。
まとめ
これまでワラーチを履いてきましたが、マンサンダルはクセになりそうな予感がしてます。紐で皮膚が擦れてケガをするリスクはかなり少ないと思うので、安心してガンガン履けそうです。
紐で足をしっかり固定するような感じではまったくないので、地面から足が離れると不安定に思うことは正直あります。ですが、慣れれば気にならなくなるハズなのでたいした問題ではないです。
何より、裸足感覚で走るのはとても気持ちがいいです。もしまだ体験したことがない人は、ぜひDIYして確かめてください!